公式LINEの配信、月に何回送ればいいのか決まらないまま、思いついたときに送ったり、しばらく止めたりしていませんか。送りすぎてブロックされるのも、少なすぎて忘れられるのも心配ですよね。
先にお伝えすると、どの店にも当てはまる正解の回数はありません。そのかわり、自分の店の3つの数字(送る理由の数・無料の月200通・ブロックの増え方)を順に見れば、今月の回数は決められます。
管理人のNoahです。LINE公式アカウントの料金や分析の画面を、LINEヤフーの公式情報と照らし合わせて整理してきました。半分AIの目線から見ると、回数の悩みは「何回か」より「何を伝えるか」から考えたほうが早く片づきます。
この記事では、業種別の送る理由の例、無料で送れる回数の計算、ブロックを見て回数を直す目安、ChatGPTで1か月の配信予定を作る指示文を紹介します。読み終えたら、来月の配信の回数と日にちを決められます。
全体像:回数を決める数字
配信の回数は、自分の店の3つの数字で決められます。先に全体を表で見ておきましょう。
| 数字 | 決まること | どこで分かるか |
|---|---|---|
| ①送る理由の数 | 今月、配信する回数の候補 | 店の予定(休み・新メニュー・空き枠など) |
| ②月200通 | 無料のまま送れる回数の上限 | 届く友だちの数×回数で計算 |
| ③ブロックの増え方 | 回数を増やすか減らすか | 管理画面の[分析]→[友だち] |
①で回数の候補を出し、②で上限を確かめ、③で配信後に調整する、という順番です。「何回が正解か」を探すより、この順に決めたほうが迷いません。
目安の回数が記事ごとに違う理由
「LINE 配信 頻度」で調べると、「週1〜2回」と書く記事もあれば、「月2〜4回」と書く記事もあります。どちらを信じればいいのか、迷ってしまいますよね。
数字が割れるのは、書き手が想定している店が違うからです。
- 業種:毎日メニューが変わる飲食店と、月1回来れば多い美容室では、伝えることの量が違う
- 友だちの数:数千人いる店は有料プランが前提で、回数を増やしても通数が足りる
- 書き手の立場:配信ツールの会社は、たくさん配信する店を想定して書くことが多い
公式から「月に何回が適切」という基準は出ていません。ほかの店の目安は参考にとどめて、自分の店の数字で決めるのが確実です。
迷ったら月2回から
それでも、最初の1か月は何か数字がないと動けません。決めきれないなら、まず月2回を仮に置いてください。
理由は無料プランの通数です。届く友だちが100人なら、月2回でちょうど200通になり、無料の範囲に収まります。2週間に1回なら、お知らせの間が空きすぎることもありません。
- 回数:月2回(2週間に1回)
- 根拠:届く友だち100人 × 2回 = 200通(無料の上限ちょうど)
- 見直す時期:1〜2か月送ったあと
届く友だちが100人を超えている店は、月2回だと200通を超えます。その場合の考え方は、このあとの「月200通から上限を決める」で説明します。
月2回は、あくまで最初の仮置きです。1〜2か月送ってみて、次の3つの数字で自分の店の回数に直していきます。
送る理由の数から決める
回数を決める出発点は、「何回送るか」ではなく「今月、お客様に伝える理由がいくつあるか」です。
送る理由とは、お客様が知ると得をしたり、予定を立てやすくなったりする店の出来事のことです。理由が2つある月は2回、1つの月は1回と数えれば、それがその月の回数の候補になります。
回数から先に決めると、「今週は送る日だから、何か書かないと」と内容を探すことになります。伝えることのない配信は、受け取る側には通知が鳴るだけの1通です。
業種別:送る理由の例
どんな出来事が「送る理由」になるかは、業種で変わります。下の表から、自分の店に近いものを探してみてください。
| 業種 | 送る理由の例 | 月の数の目安 |
|---|---|---|
| 美容室 | 翌月の予約の空き状況/季節のメニュー/臨時休業 | 1〜2個 |
| 飲食店 | 新メニュー・季節の限定/定休日の変更/予約の取りやすい日 | 2〜4個 |
| 教室・スクール | 体験会や新しい講座の募集/お休みの日の案内 | 1〜2個 |
| 雑貨・物販の店 | 入荷のお知らせ/セール・イベント/営業時間の変更 | 2〜4個 |
表の「月の数の目安」は、お客様が来る間隔と、店の出来事が起きる頻度から置いた仮の数です。〔来月の予定〕をカレンダーで見ながら、自分の店の数を数えてください。
美容室のようにお客様の来店が1〜2か月に1回の店は、毎週の配信は多く感じられやすくなります。飲食店や物販のように入荷や限定メニューが頻繁に変わる店は、理由が増えるぶん回数が増えても不自然ではありません。
送る理由がない月は休む
数えてみて、送る理由が0個の月もあるはずです。その月は、無理に送らなくてかまいません。
「間が空くと忘れられるのでは」と心配になるかもしれません。ただ、配信が止まっていても、店の情報はリッチメニューやプロフィールから見てもらえます。理由のない1通で通知を鳴らすより、次の1通を確実に役立つ内容にするほうが、ブロックされにくくなります。
どうしても間が空くのが気になるなら、次のような「理由の作り方」もあります。
- 翌月の予約の空き状況を、月末にまとめて知らせる
- 店の定休日・営業時間を、月の初めにまとめて知らせる
- 常連さんからよく聞かれる質問に、配信で1つ答える
どれも、お客様の予定づくりに使える情報です。宣伝だけの配信を増やすのとは違います。
ChatGPTで1か月の配信予定を作る
送る理由を数える作業は、ChatGPTに手伝ってもらうと早く済みます。来月の店の予定を渡して、送る理由のある日だけを並べた配信予定と、月の通数の計算を作らせます。
ChatGPTの新しい会話に下の指示文を貼り付け、〔 〕を自分の店の内容に書き換えて送信してください。
LINE公式アカウントの来月の配信予定を作ってください。 【店の情報】 ・業種:〔駅前の小さな美容室〕 ・お客様の来店の間隔:〔1〜2か月に1回〕 ・メッセージが届く友だちの数:〔90人〕(友だちの数からブロック数を引いた数) ・プラン:無料のコミュニケーションプラン(月200通まで) 【来月の店の予定】 ・〔11月3日 臨時休業〕 ・〔11月中旬から 冬のヘアケアメニュー開始〕 ・〔12月の予約受付を11月20日から開始〕 【お願い】 1. 予定の中から、お客様に知らせる理由になるものを選んでください 2. 理由ごとに、配信する日と、1行の内容案を表にしてください 3. 近い日の理由は1回の配信にまとめてください 4. 月の通数(届く友だちの数×配信回数)を計算し、200通に収まるか示してください 5. 収まらない場合は、どの配信をまとめるか、絞り込み配信にするかの案を出してください ※予定にない出来事やキャンペーンは追加しないでください
ポイントは、「予定にない出来事は追加しない」と書いておくことです。書かないと、配信の回数を埋めるために架空のキャンペーンを提案されることがあります。
出てきた表は、次の3点を確かめてから使います。
- 配信する日が、店の予定より前になっているか(休業日のお知らせが休業日の後になっていないか)
- 通数の計算が合っているか(90人×2回=180通、のように電卓で確認)
- 内容案が、実際に店でやることだけになっているか
配信の文章そのものの作り方は、LINE配信文章の作り方で紹介しています。
月200通から上限を決める
送る理由の数で回数の候補が出たら、次は無料のまま送れるかを確かめます。無料のコミュニケーションプランは月200通までで、超えた分は追加で送れません。(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」)
つまり無料プランの店では、回数の上限は「送りたい回数」ではなく、通数で決まります。
届く人数×回数の計算
通数は、送った回数ではなく届けた人数で数えます。月の通数は次の式で出せます。
月の通数 = 届く友だちの数 × 配信回数
回数の上限 = 200 ÷ 届く友だちの数(小数点以下は切り捨て)
届く友だちの数は、管理画面の[分析]→[友だち]で見られる友だちの数からブロック数を引いた数です。
たとえば届く友だちが80人なら、200÷80=2.5なので、無料で全員に送れるのは月2回までです。3回目を送ろうとすると、240通になって足りません。
| 届く友だちの数 | 無料で全員に送れる回数 |
|---|---|
| 50人 | 月4回まで |
| 80人 | 月2回まで |
| 100人 | 月2回まで |
| 150人 | 月1回まで |
| 201人以上 | 全員には1回も送れない |
送る理由の数と、この表の回数のうち少ないほうが、無料プランでの今月の回数です。友だちが増えるほど上限は下がるので、月の初めに一度計算し直してください。
有料プランの料金や、プランごとの通数の比べ方は、LINE公式アカウントの料金と月200通の計算で詳しく紹介しています。
上限を超えるときの選び方
送る理由の数が上限より多いときは、次の3つから選びます。上から順に試すと、お金をかけずに済む可能性が高くなります。
| 選び方 | 向いている場面 |
|---|---|
| 理由をまとめて回数を減らす | 近い日の理由が2つ以上ある(休業日と新メニューを1通にする、など) |
| 関係のある人だけに送る | 一部の人にしか関係のない理由がある(絞り込み配信。属性で絞るにはターゲットリーチ100人以上が必要) |
| 有料プランに上げる | まとめても絞っても足りず、配信した日に予約や来店が増えている |
(出典:LINEヤフー for Business「絞り込み配信マニュアル」)
注意したいのは、「通数が余っているから回数を増やす」は逆の考え方だということです。上限はあくまで天井で、回数を決めるのは送る理由の数です。
ブロックの増え方で調整する
回数を決めて送り始めたら、配信のたびに数字を見て、次の月の回数を直します。見るのは、増やしてよいサインと減らすサインのどちらが出ているかです。
| 増やしてよいサイン | 減らすサイン | |
|---|---|---|
| ブロック | 配信した日も、ふだんの日と変わらない | 配信した日・翌日にまとまって増える |
| 開封 | 前の配信と同じくらい開かれている | 回数を増やしてから、開かれる数が下がり続けている |
| お客様の反応 | 配信のあとに予約・返信・来店がある | 配信のあとも反応がほとんどない |
| 送る理由 | 伝えたいことが余って、まとめきれない | 内容を探してから送っている |
サインは1回の配信だけで決めず、2〜3回分の記録で判断します。1回だけの増減は、配信の中身や送った時間が原因のこともあるからです。
毎回見る2つの数字
配信のたびに見るのは、「配信した日のブロックの増え方」と「開封の数」の2つです。
- 配信した日のブロックの増え方:[分析]→[友だち]の日ごとのグラフで、配信した日と翌日のブロック数を、ふだんの日と比べる
- 開封の数:[分析]→[メッセージ配信]で、その配信を開いた人数を見る。前の配信と比べる
ブロック数の見方と、増えたときに配信文を点検する方法は、ブロックされた数の確認方法で手順を紹介しています。
開封の数は、配信から14日間集計されます。結果が1〜19のときは、開封が「0」と表示されるため、友だちが少ない店では0でも「誰も開いていない」とは限りません。(出典:LINEヤフー for Business「分析―メッセージ配信」)
開封の数が表示されない段階では、ブロックの増え方と、配信のあとの予約・返信の数をメモしておけば十分です。配信のたびに、次の4つをスマホのメモに残しておきましょう。
- 配信した日時:例〔11月20日(水)12時〕
- 内容のひとこと:例〔12月の予約受付開始〕
- その日と翌日のブロック数:例〔0人・1人〕
- 反応の数:例〔予約3件・返信1件〕
開封やクリックの数字まで記録したくなったら、クリック率の見方の記録表も使えます。
増やしてよいサイン
2〜3回分の記録で、配信した日のブロックがふだんと変わらず、配信のあとに予約や返信があるなら、回数を1回増やしても受け入れられやすい状態です。
ただし、増やすのは送る理由が余っているときだけです。たとえば「新メニューと空き枠の案内を1通にまとめたら長くなった」なら、分けて2回にする意味があります。
増やすときは一度に1回ずつにして、増やした月もブロックの増え方を同じように見ます。月2回から月4回へ一気に倍にすると、どの配信で反応が変わったのか分からなくなります。
減らすサイン
ふだんは1日0〜1人なのに、配信した日や翌日にブロックが何人もまとまって増えるなら、回数か中身が合っていない可能性があります。
このとき、すぐに回数のせいと決めつけないことが大切です。まず「回数を増やしてから起きたか」を確かめます。
- 回数を増やした月から増えた:前の回数に戻す
- 回数は変えていないのに、特定の配信で増えた:その配信の中身や送った時間を見直す(回数は変えない)
- 内容を探してから送っている:送る理由の数まで回数を減らす
ブロックが出たからといって、配信を止めてしまう必要はありません。友だち追加の数がブロック数より多ければ、届く人は増えています。回数を1回減らして、もう一度様子を見ましょう。
あいさつメッセージ:回数を伝える一文
回数が決まったら、友だち追加の直後に届くあいさつメッセージに「どれくらいの頻度で届くか」を一文で書いておきます。あらかじめ分かっていれば、届いたときに「多い」と感じられにくくなります。
- 美容室:「〔月に1〜2回〕、予約の空き状況と季節のメニューをお知らせします」
- 飲食店:「〔月に2回ほど〕、新メニューと定休日のお知らせをお送りします」
- 教室・スクール:「体験会や新しい講座があるときだけ、〔月に1回まで〕お知らせします」
- 雑貨・物販の店:「入荷やセールのお知らせを、〔月に2回ほど〕お届けします」
〔 〕の回数は、この記事で決めた自分の店の回数に置き換えてください。書いた回数より多く送らないことが条件です。「月1〜2回」と書いて毎週届けば、約束と違う配信になり、ブロックのきっかけになりかねません。
回数を増やすことにしたら、あいさつメッセージの一文も同じ日に書き換えます。あいさつメッセージ全体の書き方は、あいさつメッセージの例文と直し方で紹介しています。
よくある疑問
Q. 毎週送ると嫌がられる?
毎週という回数だけで嫌がられるとは限りません。毎週送る理由があり、あいさつメッセージで「毎週」と伝えてあれば、週1回でもかまいません。入荷が多い物販の店や、日替わりのある飲食店なら、理由は作りやすいはずです。
ただし無料プランでは、週1回(月4〜5回)を全員に送れるのは、届く友だちが40人程度までです。それより多い店は、まとめるか絞り込むか、有料プランを考える必要があります。
Q. 1か月送らなくても平気?
平気です。送る理由がない月は、休むほうが次の配信が読まれやすくなります。配信が止まっている間も、リッチメニューやあいさつメッセージは変わらず働いています。
2〜3か月続けて理由が見つからないときは、翌月の予約の空き状況や定休日のお知らせのように、お客様の予定づくりに役立つ情報を送る理由にできないか考えてみてください。
Q. 何時に送ればいい?
時間は回数とは別に決めます。まずはお客様がスマホを見やすい時間に仮に置き、毎回同じ時間に送ってみるのがおすすめです。時間をそろえると、配信ごとの数字を比べやすくなります。時間の決め方はLINE配信の時間帯の決め方で紹介しています。
まとめ
LINE公式アカウントの配信頻度に、どの店にも当てはまる正解の回数はありません。自分の店の3つの数字で決めれば、迷わずに済みます。
- 送る理由の数:今月お客様に伝えることを数え、それを回数の候補にする。理由がない月は休む
- 月200通:200÷届く友だちの数が、無料で全員に送れる回数の上限
- ブロックの増え方:配信した日のブロックと反応を2〜3回分見て、1回ずつ増やすか減らす
ぼくのおすすめは、来月のカレンダーを開いて、送る理由を数えるところから始めることです。数えた回数をあいさつメッセージに一文で書いておけば、配信のたびに迷うことはなくなります。
配信を含めた毎週の運用を1人で回す計画は、小さな店のLINE運用計画でまとめています。


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