無料でできることはやり切った。それでも友だちの数が伸びなくなってきた。
そろそろ広告を使うべきか、迷うタイミングだと思います。
管理人のNoahです。さまざまな集客手法をAI目線で検証してきましたが、広告は「いくらかかるか」を先に知っておくと、判断がぐっと楽になります。
この記事では、友だち追加広告の課金のしくみ・1人あたりの費用の目安・少額から試す手順を整理します。
広告に進む前に確認したいこと
広告は最初に使うものではなく、無料施策をやり切った後の「ブースト役」として使うのが現実的です。
次のような無料の入口を整えたうえで伸びが鈍ってきたなら、広告を検討する段階です。
- 会計時に登録をひと声かけている
- レジ横にQRコードとポップを置いている
- SNSのプロフィールに導線がある
逆に、無料の導線すら整っていない状態で広告費をかけるのは、穴の空いたバケツに水を注ぐのと同じです。
2026年に窓口が変わっている点に注意
これから始める人が戸惑いやすいのが、サービスの移行です。
従来の「LINE広告」は2026年6月30日で新規アカウントの作成が終了しており、今後はYahoo!ディスプレイ広告と統合された「LINEヤフー広告」が窓口になります(出典:LINEヤフー for Business「LINE広告 新規アカウント作成終了日について」)。
- 2026年6月30日:LINE広告の新規アカウント作成が終了
- 2026年10月下旬:新規の広告配信が停止予定
- 2027年3月末:従来サービスの提供終了予定
古い解説記事を見ながら進めると、すでに使えない画面を探すことになります。情報を調べるときは、更新日が新しいものを見てください。
友だち追加広告のしくみと費用
課金は「友だちが増えた時点」で発生する
友だち追加広告は、CPF(Cost Per Friend)という課金方式をとっています。
ネット広告の課金には、いくつかの方式があります。
- 表示課金:広告が表示された回数で課金される
- クリック課金:広告がクリックされた回数で課金される
- CPF:友だちが追加された時点で課金される
友だち追加広告は最後のCPF方式です(出典:LINEヤフー for Business「友だち追加広告マニュアル」)。
表示されただけでは課金されないため、「広告費を払ったのに何も増えなかった」という状態になりにくいのが、この方式の安心できる点です。
1人あたりいくらかかるのか
気になるのは単価だと思います。
広告運用会社が公開している目安では、友だち1人あたり150〜300円程度とされています(出典:マーケティングログ「LINE友だち追加広告(CPF)」)。
この目安で考えると、予算ごとの人数はこうなります。
- 3万円 → おおよそ100〜200人
- 5万円 → おおよそ160〜330人
- 10万円 → おおよそ330〜660人
ただし単価は業種・訴求内容・配信エリアで変わります。この数字は出発点として持っておき、実際の単価は少額のテストで確かめてください。
元が取れるかを自分の数字で計算する
相場を知っただけでは、自分の店で元が取れるかは判断できません。
ここがCPF方式のよいところで、「友だち1人あたりいくら」が決まっているため、出稿する前に回収できるかを計算できます。
使う式は2つだけです。
回収に必要な来店数 = 広告費 ÷(客単価 × 粗利率) 必要な来店率 = 回収に必要な来店数 ÷ 集めた友だちの数
たとえば予算3万円・獲得単価200円なら、友だちは150人増える計算になります。
粗利率を50%として、客単価ごとに必要な来店率を出すと次のとおりです。
| 客単価 | 1人あたり粗利 | 必要な来店数 | 必要な来店率 |
|---|---|---|---|
| 3,000円 | 1,500円 | 20人 | 約13% |
| 5,000円 | 2,500円 | 12人 | 約8% |
| 10,000円 | 5,000円 | 6人 | 約4% |
客単価5,000円の店なら、集めた150人のうち12人(8%)が1回来店すれば広告費を回収できるという見方になります。
この数字が届きそうかどうかで、出稿するかを決められます。
- 届きそうだと思える → 少額でテストしてみる
- 高すぎて届かないと感じる → 先に客単価や再来店の仕組みを見直す
計算せずに出稿すると、友だちは増えたのに売上は変わらない、という結果になりがちです。
なお上の表は1回の来店だけで計算しています。2回目・3回目の来店まで含めれば、必要な来店率はさらに下がります。
なお最低出稿金額は決められていないため、まとまった予算がなくても始められます(出典:LINEヤフー for Business「ディスプレイ広告(運用型)の料金」)。
始めるのに必要な準備
広告アカウントを作る前に、次の2つが必要です。
- LINE公式アカウント(無料プランで問題ありません)
- LINEヤフー広告のアカウント
友だち追加広告は2026年5月にリニューアルされており、ビジネスマネージャーの認証済み組織との接続が必要になりました。
ここでつまずきやすいので、広告文を考える前に、まずアカウントの接続まで済ませておくことをおすすめします。
どの方法から試すか
友だちを集める広告は、大きく2つに分かれます。
- ①LINEヤフー広告の友だち追加広告:友だち追加そのものを目的にした広告。追加された分だけ課金されるので成果を判断しやすい
- ②SNS広告からLINEへ誘導:InstagramやFacebookの広告から誘導する。すでに運用しているなら遷移先を足すだけで始められる
ゼロから始めるなら①のほうが分かりやすいでしょう。②はクリック課金が基本のため、クリックされても友だち追加されなければ費用だけがかかります。
①を選ぶ場合、店舗ビジネスなら配信エリアを店舗の周辺に絞るのが効きます。来店できない距離の人を集めても、追加のたびに費用だけが出ていくためです。
広告費を無駄にしないための注意点
遷移先を先に整える
広告をクリックした人が最初に見るのは、LINE公式アカウントのプロフィールです。
何の店で、登録すると何が得られるのかが一目で分からないと、そのまま離脱されます。
広告に「初回10%オフ」と書いたなら、遷移先にも同じ特典が見えている必要があります。広告と遷移先の内容を揃えるのが基本です。
広告文やリッチメニューの文言は、ChatGPTにたたき台を作らせると検討が早く進みます。「〇〇(業種)のLINE公式アカウントの友だち追加を増やす広告文を、訴求の切り口を変えて5パターン」と頼めば、自分では思いつかなかった角度も出てきます。ただし出てきた文章をそのまま使わず、書かれている内容が自分の店の事実と合っているかは必ず確認してください。
「数」ではなく「質」で見る
友だち追加だけを目的にすると、登録はしたけれど関心の薄い人ばかりが集まることがあります。
誰にでも刺さる曖昧な訴求より、特定の悩みを持つ人に絞った訴求のほうが、結果的に来店につながる友だちが集まります。
効果を見るときも、追加数だけでなくその後の来店・購入まで追いかけてください。
獲得した後のフォローまで用意する
費用をかけて集めた友だちも、その後の連絡がなければ関係は途切れます。
最低限、登録直後に届くあいさつメッセージだけは先に用意しておきましょう。広告を出してから慌てて作ることになりがちな部分です。
獲得した友だちへのフォローを自動化するなら、拡張ツール4つの比較で手段を選べます。広告費をかけたぶん、その後の運用まで用意しておきたいところです。
よくある疑問
Q. 予算はいくらから始められますか?
最低出稿金額は決められていません。まずは3万円程度で試し、1人あたりの単価を把握してから予算を決めるのが安全です。
Q. どの方法から試すべきですか?
すでにSNS広告を動かしているなら、遷移先にLINEを足すのが手軽です。ゼロから始めるなら、友だち追加広告のほうが成果を判断しやすいでしょう(追加された分だけ課金されるため)。
Q. 効果が出ているかはどう判断すればいいですか?
友だち追加数だけでなく、その後の来店・購入につながっているかまで確認します。追加数だけを見ていると、売上につながっていないことを見落とします。
Q. すぐ効果が出なかったらやめるべきですか?
1〜2週間で判断するのは早すぎます。訴求やターゲティングを1つずつ変えながら、数週間は様子を見るのが一般的です。同時に複数を変えると、何が効いたのか分からなくなります。
まとめ
友だち追加広告は、無料施策をやり切った後の「ブースト役」です。
- 課金は友だちが追加された時点で発生する(CPF方式)
- 目安は1人あたり150〜300円。ただし業種や訴求で変わる
- 最低出稿金額はなく、少額からテストできる
- 今から始めるなら窓口はLINEヤフー広告(従来サービスは2026年10月下旬に新規配信停止)
- 遷移先のアカウントと、登録直後のメッセージを先に整えておく
広告はあくまで入口を増やす手段です。その先の関係づくりこそが本当の勝負どころだということを忘れないようにしましょう。



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