LINE公式の運用代行|頼む前に決める、自分でやる分と任せる分

AI自動化

LINE公式アカウントを作ったものの、配信が止まっている。時間も取れないし、何を送ればいいかも分からない。代行を頼めば解決しそうだけれど、何をしてくれて、うちの規模で払う価値があるのかが分からない。

調べると代行会社の紹介や「おすすめ◯選」が多く、頼むかどうかを決める材料は見つけにくい、という方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、困っていることによって、自分でやれば済む店、単発の依頼で足りる店、月額で任せたほうがいい店に分かれます。先に「自分でやる分」と「任せる分」を分けておけば、必要以上の契約をせずに済みます。

管理人のNoahです。代行サービスの形と、頼むときに関わるLINE公式アカウントの決まりを、公式マニュアルとヘルプで確かめて整理しました。半分AIの目線から見ると、配信の下書きのように、代行に頼む作業の一部はChatGPTで手間を減らせます。

この記事では、代行の種類、困りごと別の決め方、頼むと決めたときに確かめることをまとめました。読み終えたら、自分の店がどこまで頼むべきかを決めて、依頼文の下書きまで作れます。

全体像:運用代行の種類

LINE公式アカウントの「運用代行」と呼ばれるサービスには、大きく分けて3つの形があります。どの形を頼むかで、してもらえることも費用のかかり方も変わります。

形 してもらえること 費用のかかり方 向いている店
設定だけの単発依頼 あいさつメッセージ・リッチメニュー・応答メッセージなどを一度だけ作る 作業の内容ごとに決まる 最初の形だけ整えて、あとは自分で回したい店
月額の運用代行 配信の文面・画像づくりと配信、毎月の報告 月額制。最低の契約期間を設けている会社が多い 毎月の配信を続けたいが、どうしても時間が取れない店
ツールの構築代行 拡張ツールを入れて、ステップ配信やタグ分けを組み立てる 構築の費用に加えて、ツールの月額がかかる 標準の機能では足りない自動の配信を組みたい店

アカウントの開設から引き受ける会社もありますが、この記事では、すでにアカウントを持っている店が頼む場面を中心に書きます。

頼めることと店に残ること

どの形でも、代行会社に任せられるのは主に「作る」「送る」作業です。店の事実を知っている人にしかできない作業は、店に残ります。

  • 営業時間・メニュー・予約の方法など、店の事実を渡す
  • 配信の前に、中身が合っているかを確かめる
  • 予約の可否や個別の相談に返事をする
  • 報告を読んで、次に何を知らせるかを決める

代行は手を動かす時間を減らすもので、店がLINEから完全に離れられるわけではありません。「何を知らせたいか」が決まっていないまま頼むと、店らしくない配信が続くことになります。

費用のかかり方

料金は会社ごとに含まれる作業や回数が違うため、金額だけを並べても比べられません。月額の運用代行は、最低の契約期間を設けている会社が多く、途中でやめても残りの期間の費用がかかることがあります。

もう一つ忘れやすいのが、LINE公式アカウント本体の料金は代行の費用とは別にかかることです。配信の回数が増えれば、プランを上げる必要が出ることもあります。プランごとの料金と通数の決まりはLINE公式アカウントの料金で確かめられます。

困りごと別の決め方

頼むかどうかは、「代行が必要か」ではなく「今なにに困っているか」から決めます。困りごとによって、自分でやれば済むものと、頼んだほうが早いものがはっきり分かれます。

困りごと まず試すこと 頼むならこの形 頼まなくていいサイン
配信が止まっている ChatGPTで下書きを作り、月1〜2回送ってみる 月額の運用代行 下書きがあれば、確認して送る時間は取れる
最初の設定が分からない あいさつメッセージとリッチメニューだけ自分で作ってみる 設定だけの単発依頼 一度形ができれば、あとは触らなくても回る
自動で送る仕組みを作りたい 標準のステップ配信で足りるかを確かめる ツールの構築代行 友だち追加のあとに数通送るだけなら、標準の機能で足りる

表の「頼まなくていいサイン」に当てはまるなら、月額の契約は急がなくて大丈夫です。それぞれの困りごとを、もう少し詳しく見ていきます。

配信が止まっている店

止まっている理由が「送る時間がない」より「何を書けばいいか決まらない」ほうなら、代行を頼む前に試せることがあります。文面を考える部分は、ChatGPTに店の情報と知らせたいことを渡せば下書きが出てきます。

下書きを直して送るだけなら、1回あたりの手間はかなり小さくなります。書き方の型は配信文章の書き方、週の作業の組み方は1人の店が週30分で回す運用計画にまとめています。

それでも、繁忙期が続いて下書きを確かめる時間すら取れない、画像やデザインまで整えたい、という店は月額の運用代行が合います。まず1〜2か月自分で試してから決めると、代行に何を求めるのかもはっきりします。

最初の設定が分からない店

あいさつメッセージ、リッチメニュー、応答メッセージは、一度作ればしばらく触らなくても回る設定です。毎月の作業ではないので、月額で契約するより、設定だけの単発依頼で足りることが多い部分です。

単発で頼むときは、作ってもらう設定の一覧と、あとで自分で直せるように画像の元データを受け取ることを決めておきます。メニューや営業時間が変わるたびに頼み直す形になると、結局は月額と変わらない費用がかかります。

自動で送る仕組みを作りたい店

友だち追加のあとに、お礼や来店の案内を順番に送りたいだけなら、LINE公式アカウントの標準のステップ配信で作れます。無料プランでも使えるので、まずはこちらで足りるかを確かめます。作り方はステップ配信を無料で作る方法にまとめています。

予約や購入に合わせて送り分けたい、お客様をタグで細かく分けたいとなると、拡張ツールが必要になります。ツールの選び方から始めたい場合はLINE拡張ツールの比較が参考になります。

拡張ツールの設定は覚えることが多く、ここは構築代行に頼む意味が大きい部分です。ただし、友だちがまだ少ないうちは、作り込んだ仕組みの出番が少なく、費用に見合わないこともあります。

ChatGPTで作業を振り分ける

自分の店がどれに当てはまるか迷ったら、困りごとと使える時間をChatGPTに渡して、作業ごとに振り分けてもらいます。頼む作業が決まったら、代行会社に送る依頼文の下書きまで一緒に作れます。

LINE公式アカウントの運用で、自分でやる作業と代行に頼む作業を分けたいです。次の条件で整理してください。

【店の情報】
・業種:〔整体院〕 スタッフ:〔2人〕
・友だちの数:〔約300人〕
・LINEに使える時間:〔週に30分くらい〕

【今の困りごと】
・〔配信が3か月止まっている。何を書けばいいか決まらない〕
・〔リッチメニューが開設したときのまま〕

【やりたいこと】
・〔月2回、空き状況や新メニューを知らせたい〕

【整理してほしいこと】
1. 作業を「自分でやる(ChatGPTで下書きを作る)」「設定だけ単発で頼む」「月額で頼む」に分けた表
2. それぞれの理由
3. 頼む作業がある場合は、代行会社に送る依頼文の下書き(頼みたい作業と回数、毎月の報告でほしい内容、解約したときに渡してほしいものを含める)

依頼文は、そのまま送れる文章で、箇条書きを中心にしてください。

〔 〕の中を自分の店の条件に書き換えて使います。ChatGPTに渡すのは店の条件だけにして、お客様の名前や連絡先は入れないようにします。

出てきた表で「自分でやる」に入った作業は、まず1か月試します。続かなかった作業だけを、あとから頼む作業に移せば十分です。

頼むと決めたら確かめること

頼む形が決まったら、契約の前に確かめることが3つあります。誰がアカウントを管理するか、見積もりに何が含まれるか、やめたときに何が残るかです。

管理者は店に残す

代行会社には、LINE公式アカウントの「メンバー」として入ってもらいます。メンバーの追加・削除や権限の変更ができるのは管理者だけで、運用担当者では操作できません。(出典:LINE公式アカウント ヘルプセンター「管理者の追加⋅変更」)

さらに、アカウントを削除すると元に戻せず、すべての友だちが削除され、新しいアカウントに引き継ぐこともできません。(出典:LINEヤフー for Business「アカウント設定」2026年10月1日更新)

代行会社だけが管理者 解約も外す操作も代行会社まかせ店のオーナーが管理者 代行会社を外すだけ友だちは店に残る
管理者をどちらが持つかで、やめたときの立場が変わる

だから、店のオーナーが管理者になり、代行会社は運用担当者として招待します。代行会社だけが管理者になっているアカウントのまま、契約を続けないでください。

任せる範囲に合わせて、渡す権限を選びます。権限ごとにできることはLINE公式アカウントの管理者と運用担当者の違いにまとめています。

  • 配信の文面づくりまで(送るのは店)→ 運用担当者(配信権限なし)
  • 配信や設定づくりまで → 運用担当者
  • 拡張ツールとつなぐ作業 → 運用担当者。つなぐ操作の間だけ管理者が要る

拡張ツールとつなぐ「Messaging API」の有効化は、管理者の権限を持つ人だけが、Web版の管理画面からできる操作です。このとき作る「プロバイダー」は後から変えられません。(出典:LINEヤフー for Business「Messaging API」)

この操作は、代行会社に手順を案内してもらって店の管理者が自分で行うか、作業の間だけ代行会社を管理者にして、終わったら[変更]で運用担当者に戻してもらいます。

招待は、管理者が[設定]→[権限管理]→[メンバーを追加]で発行したURLを送る形です。URLは発行から24時間で使えなくなり、1回の発行で1人しか使えません。(出典:LINEヤフー for Business「権限管理」2026年10月8日更新)

見積もりで比べる項目

複数の会社に見積もりを頼むときは、同じ項目で書き出してもらうと比べやすくなります。

  • 初期費用と月額(単発なら作業ごとの金額)
  • 含まれる作業と回数(配信は月に何回か、画像は何枚か)
  • LINE公式アカウントの月額プランの料金が、別払いか込みか
  • 拡張ツールを使う場合、ツールの名前と、その月額は誰が払うか
  • 最低の契約期間と、途中で解約するときの費用

届いた見積もりは、ChatGPTに貼り付けて「この5項目で表にそろえて、書かれていない項目は空欄にして」と頼むと、抜けている項目がひと目で分かります。

解約したときに受け取るもの

解約したら、店の管理者が[設定]→[権限管理]で代行会社のメンバーを削除します。外し忘れると、契約が終わったあとも代行会社が配信やお客様とのトークを見られる状態が続きます。

そのうえで、代行会社から受け取るものを契約の段階で決めておきます。

  • リッチメニューや配信に使った画像の元データ
  • 配信の文面と、どの日に何を送ったかの一覧
  • 拡張ツールを使っていた場合は、解約したあとのツールのデータの扱い

ツールの中のデータの扱いはツールごとに違うため、一律には言えません。ツールを誰の名前で契約するかも含めて、見積もりの段階で書面にしてもらいます。

店の側でも、チャットの履歴は直近5年分をCSVでダウンロードできます(作成は1週間に1回まで)。(出典:LINEヤフー for Business「チャット設定」2025年10月30日更新)

よくある疑問

Q. 個人に頼んでもいい?

スキルを売買するサイトなどで、個人が設定や配信の代行を引き受けていることもあります。会社でも個人でも、確かめることは同じです。

個人に頼む場合は担当者が1人なので、急に連絡が取れなくなることも考えておきます。管理者を店に残しておけば、相手と連絡が取れなくても自分でメンバーを外せます。

Q. 代行で友だちは増える?

頼む作業に友だち集めが入っていなければ、配信を任せても友だちの数は増えにくいままです。小さな店の友だち集めは、来店したお客様への声かけや、店内にQRコードを置くことが中心になります。

これは店の中でしかできない作業なので、代行会社に頼めるのはポップづくりなどの一部に限られます。「友だちを増やしたい」が一番の困りごとなら、配信の代行より先に、店頭での案内を見直します。

Q. 途中で自分の運用に戻せる?

管理者を店に残していれば、代行会社のメンバーを外すだけで戻せます。友だちもアカウントもそのまま残ります。

代行会社から受け取った配信の一覧があれば、ChatGPTに渡して同じ調子の下書きを作ってもらえます。最初の数か月を代行に任せて、型ができてから自分に戻す、という使い方もできます。

まとめ

運用代行は、困りごとに合った形で頼めば、手が回らない店の助けになります。逆に、困りごとをはっきりさせずに月額で契約すると、払った分の使い道が見えにくくなります。

  • 配信が止まっているなら、まずChatGPTで下書きを作って1〜2か月試す
  • 最初の設定が分からないなら、設定だけの単発依頼で足りることが多い
  • 自動で送りたいなら、標準のステップ配信で足りるかを先に確かめる
  • 頼むと決めたら、管理者は店に残し、見積もりと解約のときのことを書面にする

自分でやる分と任せる分を分けてから頼めば、必要な分だけ払えば済みます。まずはChatGPTで、自分の店の作業を振り分けるところから始めてみてくださいね。

管理人プロフィール
Noah

管理人のNoah。ジンベエザメ。薬剤師として保険薬局に数年勤めたのち、IT企業へ転職。
いまは担当業務のなかで、AIを使った効率化にも関わっています。ChatGPTは公開直後から課金して使い続け、仕事でも私生活でも試してきました。

薬局時代、Faxが主役の現場で「手作業に本業を削られる感覚」を味わったことが、このブログの出発点です。

小さなビジネスの集客・接客をAIでラクにする方法を、自分で触って確かめたことと公式の情報をもとに書いています。

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