リッチメニューを作って管理画面では「表示中」になっているのに、お客様から「メニューがどこにもない」と言われた。
期間の設定なのか、スマホの問題なのか、どこから見ればいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、トーク画面の下に「何が見えているか」で症状を3つに分けると、見る場所が1〜2か所に絞れます。原因を上から全部試す必要はありません。
管理人のNoahです。リッチメニューの表示にかかわる仕様を、LINEヤフーの公式マニュアルと開発者向けの資料で確かめて整理しました。お客様へ「メニューの開き方」を伝える一言は、ChatGPTに任せやすいところです。
この記事では、症状ごとの原因と確かめる場所、お客様への伝え方をまとめました。読み終えたら、自分のスマホで画面の下を見るだけで、管理画面のどこを直せばいいかが分かります。もう原因を片っぱしから試さなくて大丈夫です。
全体像:症状で原因を絞る
まず、スマホのLINEでお店のトーク画面を開き、画面のいちばん下に何が見えているかを確かめます。見えているものごとに、原因と見る場所は次のとおりです。
| トーク画面の下 | 主な原因 | 見る場所 |
|---|---|---|
| パソコンで見ている | パソコン版のLINEには出ない仕様 | スマホで見直す |
| ①メニューバーだけある | メニューが閉じた状態で出る設定 | メニューのデフォルト表示 |
| ②何もない | 表示期間の切れ・予約、表示中のメニューがない | リッチメニューの一覧 |
| ③前のメニュー・知らないメニュー | 反映待ち、拡張ツールのメニューが優先 | トークに入り直す/拡張ツールの設定 |
リッチメニューの作り方そのものはLINEリッチメニューの作り方で扱っています。この記事は、作ったあとに出ないときの確かめ方の話です。
パソコンのLINEには出ない
最初に外しておきたいのがこれです。パソコン版のLINEとChrome版のLINEには、リッチメニューは表示されません。設定の誤りではなく、そういう仕様です。(出典:LINEヤフー for Business「リッチメニュー」)
店のパソコンでトークを見て「出ていない」と思ったなら、まず自分のスマホで店のアカウントを友だち追加して確かめます。確かめるのは、いつもスマホのLINEで行います。
お客様から「ない」と言われたときも、パソコンで見ていないかを最初に聞きます。パソコンで見るお客様向けの返事は、あとの「お客様に開き方を伝える」で作ります。
3つの症状と原因
スマホで見ても出ないときは、表の3つのどれに当たるかを決めます。見分け方は次のとおりです。
- ①メニューバーだけある:画面の下に「メニュー」などの文字が入った細い帯があり、押すとメニューが開く
- ②何もない:帯もなく、入力欄だけが出ている
- ③前のメニュー・知らないメニュー:メニューは出るが、作り直す前の画像や、自分が作った覚えのない画像が出る
①は設定1つで直ることが多く、いちばん多くの原因が集まるのは②です。③は、拡張ツールを使っているかどうかで見る場所が変わります。
メニューバーはあるのに閉じている
帯が出ているなら、リッチメニュー自体はちゃんと表示されています。閉じた状態で出ているだけなので、作り直す必要はありません。
メニューのデフォルト表示
リッチメニューには、トーク画面を開いたときにメニューを開いた状態で出すかどうかを決める設定があります。管理画面のWeb版では「メニューのデフォルト表示」という項目です。(出典:LINEヤフー for Business「リッチメニューを作成する」)
- 表示する:トークを開くとメニューが開いた状態で出る
- 表示しない:帯だけが出て、押すとメニューが開く
「表示しない」になっていると、帯に気づかないお客様には「メニューがない」ように見えます。予約やよくある質問への入り口として使っているなら、「表示する」にしておくのがおすすめです。
帯に出る文字は、同じ画面の「メニューバーのテキスト」で変えられます。初期の「メニュー」のままより、「〔ご予約・営業時間〕」のように押すと何が出るか分かる言葉にすると、閉じていても押してもらいやすくなります。
お客様に開き方を伝える
設定を直しても、お客様が一度メニューを閉じれば帯だけになります。「メニューがない」と聞かれたときにすぐ返せる一言を、あらかじめ用意しておくと慌てません。
返事には、スマホなら帯を押すこと、パソコンではメニューが出ないので代わりのURLを、の2つを入れます。次のプロンプトの〔 〕を自分の店の内容にして、ChatGPTに渡します。
LINE公式アカウントのお客様から「リッチメニューが見当たらない」と聞かれたときの返事を作ってください。 【店の情報】 ・業種:〔ネイルの店〕 ・メニューバーの文字:〔ご予約・メニュー〕 ・リッチメニューにあるボタン:〔予約ページ、料金表、地図〕 ・それぞれのURL:〔予約ページのURL〕〔料金表のURL〕〔地図のURL〕 ・口調:〔ていねいだけど堅すぎない。「です・ます」〕 【作るもの】 1. トークで返す文:スマホなら画面下の「〔ご予約・メニュー〕」を押すと開くこと、パソコンのLINEではメニューが出ないのでURLを置くことの両方を入れる 2. あいさつメッセージに足す1行:メニューの開き方だけを短く 【お願い】 ・1は150字くらいまで ・機械やアプリに詳しくない人にも分かる言葉で ・店の情報にないボタンやURLは足さない
1の文は定型文に登録しておくと、聞かれたときにすぐ送れます。2の1行は、友だち追加の直後に届くあいさつメッセージの最後に足します。
返ってきた文は、帯の文字とURLが実際の設定と同じかを確かめてから使います。帯の文字を変えたときは、この文も一緒に直します。
メニューごと出ない
帯も出ていないなら、そのときお客様に出すメニューが1つもない状態です。原因のほとんどは、メニューごとに決める「表示期間」にあります。
管理画面のリッチメニューの一覧を開き、作ったメニューがどの区分に入っているかを見ます。Web版の一覧は次の3つに分かれています。(出典:LINEヤフー for Business「リッチメニュー」)
| 一覧の区分 | お客様の画面 | すること |
|---|---|---|
| 現在表示中 | 出ている(はず) | ③の症状へ。反映待ちを疑う |
| 予約・公開中 | 始まりの日時まで出ない | 表示期間の始まりを見る |
| 下書き・期限切れ | 出ない | 表示期間の終わりを見る |
スマホの管理アプリでは、区分の名前が「現在表示中」「予約中」「下書き・期限切れ」になっています。
確かめる順番は、次の3つです。直したら最後に必ずスマホで見るところまでを1回の確認にします。
一覧のどこにも作ったメニューが見当たらないときは、2つを疑います。
- 別のアカウントを開いている:アカウントを2つ以上持っているなら、管理画面で開いているアカウント名を確かめる
- 拡張ツールで作ったメニュー:管理画面の一覧には出てこない(あとの「拡張ツールのメニューが優先される」で説明します)
表示期間:期限切れと予約
リッチメニューは、1つずつ表示を始める日時と終える日時を決めて作ります。この期間の外では、メニューは出ません。
- 期限切れ:終わりの日時が過ぎている。作ったときに「とりあえず1か月」などで入れて、そのまま切れていることがある
- 予約:始まりの日時が未来になっている。今日作ったのに、始まりを明日の日付で入れていたという場合もここに入る
どちらも、メニューを開いて表示期間を直せば出るようになります。すぐ出したいなら、始まりを今の日時より前にします。
表示期間は合っているのに「下書き・期限切れ」に入っているなら、保存するときに下書きとして保存した可能性があります。下書きのままでは、お客様の画面には出ません。メニューを開いて、下書きではなく通常の保存をし直します。
直してすぐに出ないことがあるのは、設定がお客様の画面に届くまでに時間がかかるからです。かかる時間は、混み具合や友だちの数で変わるとされています。保存したら少し時間をおいて、スマホで見直します。
表示中のメニューがない日
メニューを季節や行事で替えている店は、替わり目に「どのメニューも表示期間に入っていない時間」ができていないかを見ます。一覧ではどのメニューも正しく見えるので、気づきにくい原因です。
【すき間ができる例:カフェの季節メニュー】 夏のメニュー:〔7月1日 0:00〕〜〔8月31日 23:59〕 秋のメニュー:〔9月2日 0:00〕〜〔11月30日 23:59〕 → 9月1日は、どちらのメニューも出ない
「秋は2日の定休日明けから」と考えて始まりを決めると、この形になりがちです。替わり目の1日だけ、トーク画面の下が空っぽになります。
防ぐには、次のメニューの始まりを、前のメニューの終わりの直後にそろえます。上の例なら、秋のメニューを9月1日 0:00から始めます。
なお、表示期間が重なるメニューは保存できない場合があります(コピーしたメニューの期間が、予約や公開中のメニューと重なると保存できません)。「重ねず、すき間も空けない」が替えるときの決まりです。
終了日の決め方
期限切れを防ぐいちばん確実な方法は、ずっと出しておく「いつものメニュー」の終わりを、十分に先の日付にしておくことです。替える予定のないメニューに、短い期間を入れておく理由はありません。
そのうえで、期間限定のメニューを使う店は、メニューごとに役割を分けておくと管理が楽になります。
- いつものメニュー:終わりを先の日付にして、期間限定のメニューがない時期を受け持つ
- 期間限定のメニュー:始まりと終わりをカレンダーに書いておき、終わる日の前に次のメニューがあるかを確かめる
ただし期間が重なると保存できない場合があるので、いつものメニューの期間は、期間限定のメニューの前後で分けて作ります。終わる日の1週間前に一覧を見ると決めておけば、すき間にも期限切れにも気づけます。
古いメニューのまま・違うメニューが出る
メニューは出るのに中身が違うときは、直した設定がまだ届いていないか、管理画面とは別の場所で設定したメニューが出ているかのどちらかです。
トーク画面に入り直す
管理画面で作ったメニューは、お客様がトーク画面に入り直したときに反映されます。トーク画面を開いたままでは、前のメニューが出続けることがあります。(出典:LINE Developers「リッチメニューの概要」)
- トーク画面を閉じて、トークの一覧に戻る
- 少し時間をおいて、もう一度お店のトークを開く
- それでも前のままなら、表示期間を直した直後かどうかを思い出す(反映に時間がかかる)
お客様に案内するときも同じで、「一度トークを閉じて、開き直してみてください」と伝えます。
拡張ツールのメニューが優先される
入り直しても、作った覚えのないメニューや、管理画面で消したはずのメニューが出るなら、拡張ツール(LINE公式アカウントに機能を足す別会社のサービス)を疑います。
リッチメニューは、設定した場所によって出る順番が決まっています。LINEの開発者向けの資料では、次の順で優先されます。(出典:LINE Developers「リッチメニューの概要」)
- 拡張ツールなどで、お客様1人ずつに設定したメニュー
- 拡張ツールなどで、全員向けに設定したメニュー
- 管理画面で作ったメニュー
つまり、拡張ツールでメニューを設定していると、管理画面で作ったメニューは出ません。しかも、外部の管理ページで設定したメニューは、管理画面のリッチメニューの一覧には出てきません。
拡張ツールを入れたことがある、または以前の担当者や制作会社が入れたかもしれないときは、次の順で見ます。
- 使っている拡張ツールの管理画面に、リッチメニューの設定があるかを見る
- あれば、そこで設定されているメニューが今出ているものかを比べる
- 管理画面と拡張ツールのどちらでメニューを管理するかを1つに決める
拡張ツールで管理すると決めたら、メニューの変更はいつもツール側で行います。管理画面で直しても、拡張ツールのメニューが残っている限り画面には出ません。
なお、拡張ツールではお客様ごとに違うメニューを出せるので、自分のスマホとお客様の画面で違うメニューが出ることもあります。
よくある疑問
Q. お客様にも出ていない?
拡張ツールを使っていなければ、自分のスマホで出ていれば、お客様のスマホでも同じメニューが出ていると考えてよいでしょう。管理画面で作ったメニューは、友だち全員に同じものが出ます。友だち追加していない人がトーク画面を開いた場合も表示されます。
それでも「ない」と言われたら、次の順で聞きます。
- パソコンで見ていないか:パソコンなら出ないので、URLを送る
- 画面の下に帯があるか:あれば、帯を押してもらう
- トークを開き直したか:直した直後なら、閉じて開き直してもらう
Q. 季節ごとに替えるときは?
次のメニューを、今のメニューが終わる前に作って「予約」にしておくのが安全です。当日に作ると、反映までの時間だけメニューが出ないことがあります。
- 今のメニューの終わりの日時を確かめる
- 次のメニューの始まりを、その直後にする(すき間も重なりも作らない)
- 替わる日に、自分のスマホでトークを開き直して確かめる
期間限定のメニューの作り方は、LINEリッチメニューの作り方の「よくある疑問」で扱っています。
Q. 画像がずれて見える?
管理画面のWeb版のプレビューは、端末やOSによって実際の表示と違うことがあるとされています。プレビューで整って見えても、スマホでの見え方を確かめるのが確実です。(出典:LINEヤフー for Business「リッチメニュー」)
スマホで見て文字が切れたり、ボタンの位置と絵がずれたりするなら、画像を作り直します。文字を画像の端に寄せすぎないと、端末による見え方の差を受けにくくなります。
ボタンを押しても何も起きない、違うページが開くという場合は、表示ではなくボタンのアクションの設定です。メニューを開いて、ボタンごとのリンク先を見直します。
まとめ
リッチメニューが表示されないときは、スマホでトーク画面の下に何が見えているかから始めると、見る場所がすぐに絞れます。
- 最初に:パソコン版・Chrome版のLINEには出ない。確かめるのはスマホで
- ①帯だけある:メニューのデフォルト表示を「表示する」に。帯の文字も分かる言葉に
- ②何もない:一覧の区分を見て、表示期間の切れ・予約・替わり目のすき間を直す
- ③前のメニュー・知らないメニュー:トークに入り直す。それでも違えば拡張ツールの設定を見る
- お客様への一言:開き方とパソコン向けのURLをChatGPTで作り、定型文とあいさつメッセージに入れておく
ぼくのおすすめは、今のメニューの表示期間の終わりを確かめて、カレンダーに「1週間前に見る」と書いておくことです。期限切れとすき間は、これだけでほとんど防げます。さっそく今日、スマホと管理画面を並べて確かめちゃいましょう!
メニューのボタンからよくある質問に答える形にしたいなら、LINE公式アカウントのよくある質問の作り方もあわせて読んでみてください。メッセージへの自動の返事が届かないときは、自動応答が反応しないときの確認手順で同じように順番に確かめられます。



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