LINE公式アカウントのクーポンの作り方|小さな店が値引きしすぎない特典の決め方と配り方

AIリピート

LINE公式アカウントでクーポンを出して、来店のきっかけを作りたい。でも、何をどれだけ値引きすればいいのか、出しすぎて損をしないかが心配。

作り方を調べると機能の説明は見つかっても、自分の店の特典をどう決めるかまでは書かれていない、と感じていませんか。

結論から言うと、特典は「おまけ」から考え、値引きするなら1回の来店で残る利益の中に収めるのが、損をしないための基本です。そのうえで、保存すると直せない仕様に合わせて、下書きで見直してから出します。

管理人のNoahです。LINE公式アカウントのクーポン機能を、LINEヤフーの公式マニュアルと照らし合わせて整理しました。半分AIの目線から見ると、クーポンづくりで一番手間がかかる「文面を考える」部分は、ChatGPTに任せやすいところです。

この記事では、特典の決め方、ChatGPTで文面を作る指示文、管理画面での作り方、配り方と使われた枚数の見方までを4ステップでまとめました。読み終えたら、そのまま1枚目のクーポンを下書きまで作れます。

全体像:クーポンを出すまでの流れ

①特典を決める ②文面を作る ③下書きで作る ④配って使う
クーポンを出すまでの4ステップ

クーポンを出すまでの流れは4ステップです。管理画面の操作より先に、「何を特典にするか」を決めておくのが大事です。

この記事では、特典を決めるステップ1に一番時間を使います。管理画面の操作はステップ3で、入力する項目を表にまとめています。

無料プランで作れる範囲

クーポン機能は、無料のコミュニケーションプランでも使えます。作る枚数に料金はかかりません。

お金に関わるのは、配り方だけです。メッセージ配信でクーポンを送ると、送った人数ぶん月の配信通数に数えられます。あいさつメッセージやリッチメニューに置く配り方なら、通数は減りません(ステップ4で説明します)。

作るのは、パソコンのブラウザで開く管理画面(LINE Official Account Manager)でも、スマホの管理アプリでもできます。この記事はパソコンの画面で説明します。

保存したあとは直せない

クーポンを作るときに一番気をつけたいのが、この仕様です。保存したクーポンは、あとから中身を書き換えることも削除することもできません。直せるのは「下書き」で保存したものだけです。

とはいえ、保存したクーポンがいつまでも使われ続けるわけではありません。

  • 有効期間が過ぎると「期限切れ」になり、使えなくなる(有効期間は作るときに必ず入れる)
  • 途中でやめたいときは「終了」にできる。終了にすると、有効期間内でもお客様は見ることも使うこともできなくなる。ただし終了は取り消せない
  • 期限切れ・終了したクーポンは、管理画面の一覧に記録として残る。そこからできるのは「コピー」だけ

つまり、書き間違えたクーポンは「終了」にして、コピーから作り直すことになります。すでに受け取ったお客様がいると説明の手間が増えるので、ステップ3では下書きで見直してから保存する手順にしています。(出典:LINEヤフー for Business「クーポン(作成)」マニュアル)

ステップ1 特典の中身を決める

クーポンで損をするかどうかは、作り方ではなく特典の中身でほぼ決まります。管理画面を開く前に、紙かメモアプリで次の3つを決めておきます。

  • 何を特典にするか(値引きか、おまけか)
  • いくらまでなら店が負担できるか
  • いつ・どんな条件で使ってもらうか

値引きの幅は原価から決める

同じ「500円分のお得」でも、店の負担は特典の形で変わります。

  • 値引き型(500円引き):店の負担は500円そのもの
  • おまけ型(500円のドリンク1杯サービス):店の負担はドリンクの原価だけ

お客様にとっての価値が同じなら、店の負担が小さいおまけ型から考えるのが、値引きしすぎないための基本です。

値引き型にするなら、1回の来店で残る利益(粗利)の中に収まるかを計算します。数字は例です。

  • 客単価〔4,000円〕×粗利の割合〔60%〕=1回の来店で残る利益〔2,400円〕
  • 10%引きなら負担は〔400円〕。残る利益は〔2,000円〕
  • 30%引きなら負担は〔1,200円〕。残る利益は半分の〔1,200円〕

美容室や教室のように、売り物が「作業」の店は、材料費に加えて、特典で増える作業時間も負担に数えます。ヘッドスパを5分延ばすなら、その5分でほかのお客様を受けられたかを考えます。空いている時間に使ってもらう条件を付ければ、時間の負担はほぼ消せます(このあと説明します)。

値引き型の「〇%引き」と「〇円引き」は、客単価のばらつきで選びます。お会計の金額が人によって大きく違う店は「〇円引き」にすると、高いメニューを選んだ人に大きく値引きしすぎずに済みます。

大きく値引くと、その回の利益が減るだけでなく、値引きがないと来ないお客様が増えることもあります。最初の1枚は、負担の小さい特典で試して反応を見るほうが安全です。

業種別の特典例

おまけ型を中心に、業種ごとの例を並べました。ふだんの売り物や作業を少し足すだけの特典が、負担を小さくしやすいです。

業種 特典の例 店の負担の考え方
美容室・ネイル トリートメントの追加、ヘッドスパの時間延長 薬剤代と、増える作業時間
飲食店 ドリンク1杯、トッピング、デザート その品の原価
教室 体験レッスンの無料、教材1つのプレゼント 空いている枠なら講師の時間はほぼ増えない。教材は仕入れ値
小売 〔3,000円〕以上で〔300円〕引き、試供品のプレゼント 値引きは「〇円以上」の条件で客単価を上げて吸収する

特典は、新しいお客様向けと常連のお客様向けで分けて考えると決めやすくなります。

  • 新しいお客様向け(友だち追加の特典など):初めての来店のハードルを下げるもの。体験・お試し・1品サービス
  • 常連のお客様向け(配信で送る特典など):いつもの来店に少し上乗せするもの。追加メニュー・空き時間の特典

常連のお客様に大きな値引きを配ると、クーポンがなくても来てくれていた人の分まで、利益を減らすことになります。常連向けは、値引きよりおまけのほうが向いています。

自分の店に合う案が浮かばないときは、ステップ2でChatGPTに原価つきの案を出してもらえます。

使える条件と有効期間

特典が決まったら、使える条件を決めます。条件は、店の負担を抑えるためのもう1つの調整つまみです。

  • 使える回数:1人1回にするか(ステップ3の「使用回数」で設定する)
  • 使える日時:〔平日の14〜17時〕のように、空いている時間に絞る
  • 金額の条件:〔3,000円以上のお会計で〕
  • 併用:ほかの割引と一緒に使えるか

使える日時を空いている時間に絞ると、ふだん埋まらない枠にお客様を呼べるので、特典の負担を取り戻しやすくなります。予約制の店ほど効きやすい条件です。

有効期間は、来てほしい時期に合わせます。長すぎると後回しにされて忘れられ、短すぎると予定が合わない人が使えません。お客様のふだんの来店の間隔(月1回なら1か月ほど)を目安にすると決めやすいです。

ステップ2 ChatGPTで文面を作る

クーポンに入れる文は、クーポン名と利用方法の2つです。あわせて、メッセージで配るなら一緒に送る説明の文も要ります。どれも短い文なので、ChatGPTに下書きを任せると早く済みます。

クーポン名と利用方法

クーポン名はトークのふきだしに表示され、お客様が最初に目にする文です。利用方法は、クーポンを開いたときに受け取る前から表示されます。次の指示文の〔 〕を自分の店の情報に置き換えて使ってください。

LINE公式アカウントで配るクーポンを作ります。次の情報をもとに、案を出してください。

【店の情報】
・業種:〔1人で営業している美容室〕
・客単価:〔5,000円〕
・特典の候補:〔トリートメントの追加(薬剤代 約300円)〕
・使える条件:〔平日の14〜17時、1人1回、ほかの割引と併用不可〕
・有効期間:〔11月1日〜11月30日〕

【お願い】
1. 特典の候補が決まっていない場合は、店の負担が客単価の1割以内に収まる特典を3つ、負担額の目安つきで出す
2. クーポン名を3案。何がもらえるかが一目で分かる20字以内の文にする
3. 利用方法の文。使える条件をすべて書き、「お会計のときにこの画面を見せてください」で締める
4. 上の情報にない条件は書き足さない

返ってきた案は、特典の内容・使える日時・有効期間が、ステップ1で決めたものと同じかを必ず自分で確かめてください。保存したあとは直せないので、ここでの確認が一番効きます。

クーポン名は「〔平日限定〕トリートメント無料追加」のように、何がもらえるかと、いつ使えるかが分かる形にすると、トークの一覧で見ただけで中身が伝わります。

一緒に送る説明の文

メッセージ配信は、1回で3つのふきだしまで送れます。クーポンだけを送るより、1つ目のふきだしで「なぜ今このクーポンなのか」を短く伝えると、何のためのクーポンかが伝わります。

上のクーポンと一緒に、LINEで送る説明の文を作ってください。

・クーポンの前に置く文です。3行以内
・配る理由:〔11月は平日の午後に空きがあるため〕
・お客様に押しつけがましくない、店主から常連さんへの口調で
・絵文字は1つまで

配る理由は、正直に書いて大丈夫です。「平日の午後が空いているので」と書けば、お客様にも使ってほしい時間が伝わります。

ステップ3 管理画面で作る

管理画面の左のメニューから「クーポン」を開き、「作成」を押します。入力する項目は次のとおりです。ステップ1・2で決めたものを、上から順に写していくだけです。

項目 入れるもの 決めたステップ
獲得条件 条件なし —
クーポン名 ChatGPTの案から選んだもの ステップ2
有効期間 開始と終了の日時 ステップ1
画像 任意。特典の写真など(1MB以下がおすすめ) —
利用方法 使える条件を書いた文 ステップ2
公開設定 掲載しない(初期値のまま) 次の見出し
使用回数 1回のみ 次の見出し
クーポンコード レジでコードを入力しない店は「非表示」でよい —
クーポンの種類 割引・キャッシュバックなど5種類から選ぶ。割引は割合か金額も入れる ステップ1

(出典:LINEヤフー for Business「クーポン(作成)」マニュアル)

獲得条件:条件なしを選ぶ

獲得条件は「条件なし」「抽選」「友だち紹介」の3つから選びます。配った人が全員受け取れるふつうのクーポンは「条件なし」です。

ほかの2つは、決めることが増えます。当たった人だけがもらえる形は抽選付きクーポンの作り方、紹介した人とされた人の両方にクーポンが届く形は友だち紹介キャンペーンのやり方で説明しています。

公開設定と使用回数

入力項目の中で、あとで困りやすいのがこの2つです。

  • 公開設定:「掲載する」を選ぶと、LINEヤフーの関連サービスに載り、友だち以外の人も見られるようになる。友だちだけに配るなら「掲載しない」のままにする
  • 使用回数:「上限なし」にすると、お客様が「使用済みにする」を押したあとも同じクーポンを何度でも使える。1人1回にしたいなら「1回のみ」を選ぶ

「上限なし」が向いているのは、〔期間中は来店のたびにドリンク1杯サービス〕のように、何度使ってもらってもよい特典のときです。

下書きで保存して見直す

入力が終わったら、いきなり「保存」を押さずに「下書き保存」を押します。下書きは「下書き」タブに入り、何度でも直せます。

見直すのは次の3点です。少し時間をおいてから見ると、まちがいに気づきやすくなります。

  • 有効期間の日付と時刻(終わりの日時が、使ってほしい最後の日の閉店後になっているか)
  • 利用方法に、使える日時と「1人1回」が書いてあるか
  • 使用回数と公開設定が、上の表のとおりか

問題がなければ、下書きを開いて「保存」を押します。保存した時点で、中身はもう直せません。

ステップ4 配って使ってもらう

保存したクーポンは、トークで送ったり、メニューに置いたりして配ります。配ったあとは、会計での受け取り方と、使われた枚数の見方まで決めておくと安心です。

配る場所:あいさつ・配信・リッチメニュー

配る場所によって、届く相手と通数の扱いが変わります。

  • あいさつメッセージ:新しく友だちになった人に自動で届く。通数は減らない。友だち追加の特典に向く
  • メッセージ配信:今いる友だちにまとめて届く。送った人数ぶん通数に数えられる。空き時間を埋めたいときなど、時期を決めて配るのに向く
  • リッチメニュー:トーク画面の下のメニューにクーポンを置く。通数は減らず、友だちが好きなときに開ける

あいさつメッセージの文の組み立てはあいさつメッセージの例文、通数の数え方とプランの考え方はLINE公式アカウントの料金が高いと感じたときで説明しています。

クーポンを「終了」にしたら、あいさつメッセージやリッチメニューからも外してください。置いたままだと、終了したクーポンが配られてしまうことがあると公式マニュアルに書かれています。

会計のときの確かめ方

お客様には、会計のときにスマホでクーポンの画面を見せてもらいます。店側で特別な機械は要りません。確かめるのは次の3つです。

  1. クーポン名が、今配っているものと同じか
  2. 有効期間内か、使える日時の条件に合っているか
  3. その場で「クーポンを使用する」を押してもらい、使用済みになったか

使用済みにしてもらうのは、次の見出しで説明する「使われた枚数」に数えるためでもあります。スタッフがいる店は、配っているクーポン名と条件をレジの近くにメモして貼っておくと、確かめ方がそろいます。

使われた枚数の見方

管理画面の「分析」から「クーポン」を開くと、クーポンごとに次の数が見られます。

  • ページビュー/ユニークユーザー:クーポンが開かれた回数と人数
  • 獲得枚数:受け取られた枚数
  • 使用ユーザー/使用回数:使用済みにした人数と回数
  • 経路:どこから開かれたか

(出典:LINEヤフー for Business「分析 – クーポン」マニュアル)

有効期間が終わったら、「受け取った人数」と「使った人数」を並べて、次のクーポンを決める材料にします。

  • 開かれたのに受け取られていない:特典か条件が魅力に欠けるかもしれない
  • 受け取られたのに使われていない:使える日時が合わない、期間が短い、などを疑う
  • 使われた:その回の売上と特典の負担を比べ、同じ特典を続けるか決める

よくある疑問

Q. 間違えて保存したら?

保存したクーポンは直せないので、編集画面から「終了」にして、一覧の「コピー」から正しい内容で作り直します。コピーなら、入力をはじめからやり直さずに済みます。

すでに配ってしまった場合は、終了にすると受け取ったお客様も使えなくなります。新しいクーポンを送るときに「先日のクーポンに誤りがあったため、こちらをお使いください」と一言添えておきます。

Q. 同じ人が何回も使える?

使用回数の設定で決まります。「1回のみ」なら、使用済みにしたあとは同じクーポンを使えません。「上限なし」なら、有効期間内は何度でも使えます。

「1回のみ」にしていても、お客様が使用済みにし忘れると、もう一度見せられることはあります。会計のときにその場で押してもらうのが確実です。

Q. 配信の通数は減る?

メッセージ配信で送ったときだけ減ります。友だち100人に送れば100通です。説明の文とクーポンを同じ配信で送るなら、ふきだしが2つでも1人1通の数え方です。

無料プランで通数が足りなくなりそうなときは、配信は使わずに、あいさつメッセージとリッチメニューだけで配る方法もあります。今いる友だちに知らせたい場合は、ほかの用件で配信するときに、ふきだしの1つとしてクーポンを付けると通数が増えません。

まとめ

LINE公式アカウントのクーポンは無料で作れます。損をしないかどうかは、作り方より先に決める特典の中身で決まります。

  • ステップ1 特典:おまけ型から考える。値引きは1回の来店で残る利益の中に収め、使える日時を空いている時間に絞る
  • ステップ2 文面:ChatGPTでクーポン名・利用方法・説明の文を作り、条件が決めたとおりかを自分で確かめる
  • ステップ3 作成:獲得条件は「条件なし」、公開設定は「掲載しない」、使用回数は「1回のみ」。下書きで見直してから保存する
  • ステップ4 配る:あいさつ・リッチメニューは通数が減らない。会計で使用済みにしてもらい、分析で受け取った人数と使った人数を見る

ぼくのおすすめは、最初の1枚は負担の小さいおまけで、空いている時間に絞って出してみることです。何人が受け取って何人が使ったかが分かれば、2枚目の特典はぐっと決めやすくなります。

当たった人だけに配る形を試したくなったら、抽選付きクーポンの作り方も参考にしてください。

管理人プロフィール
Noah

管理人のNoah。ジンベエザメ。薬剤師として保険薬局に数年勤めたのち、IT企業へ転職。
いまは担当業務のなかで、AIを使った効率化にも関わっています。ChatGPTは公開直後から課金して使い続け、仕事でも私生活でも試してきました。

薬局時代、Faxが主役の現場で「手作業に本業を削られる感覚」を味わったことが、このブログの出発点です。

小さなビジネスの集客・接客をAIでラクにする方法を、自分で触って確かめたことと公式の情報をもとに書いています。

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