【使用感レビュー】新進気鋭の検索AI機能、実際どんな感じ?【ChatGPT search】

#レビュー

1. ChatGPT Searchとは?

1.1 ChatGPT Searchの基本的な機能

ChatGPT Searchは、OpenAIが2024年10月31日に提供を開始した、検索AI機能の1つで以下の特徴を持ちます。

  • リアルタイム情報の取得: ChatGPTはウェブ検索を活用し、最新の情報を基に回答を生成します。

日付はネット検索でばっちりです。

  • インライン引用: 回答内に情報源へのリンクを含め、ユーザーが引用元のリンクを確認できるようにしています。

内閣府のWebページから、本日が祝日ではないことを丁寧に説明してくれました。

  • 新しいビジュアルデザイン: 天気、株価、スポーツ、ニュース、地図など引用元のカテゴリに応じて視覚的な要素が追加で表示されます。

東京都も実在する画像情報から提案してくれます。

2023年5月のウェブブラウジング機能を実装後、ChatGPTは引用元などが並列して標準で表示されることはありませんでした。(それ以前のChatGPTでは、学習されたデータのみを用いて回答を出力していたため、最新データに関する情報に弱かったという特徴があったのは遠い昔に感じますね、。)

2. ChatGPT Searchが注目される3つの理由

2.1 リアルタイムでの高度な検索体験

最新のデータに基づいてリアルタイムに情報を取得・確認することできる点が大きな魅力です。生成AIの欠点であるハルシネーション(誤った情報を生成すること)に対しても、実在するWeb情報を確認することである程度信頼できる内容かどうか判断することもできるでしょう。

2.2 競合する生成AIによる検索機能

現在、競合の生成AIサービス(Gemini/Google、perplextyAIなど)が共にしのぎを削っています。これらの生成AIは複数の情報源からリアルタイムでデータを統合し、要約して提供するAI主導の検索機能を有します。引用リンクを用いたより透明性の高い回答で、ユーザーにパーソナライズされた検索体験を提供。効率性、信頼性、利便性を向上させ、検索市場で競合優位性を発揮しています。

2.3 多様なデータソースの活用

単一の情報源に頼らず、多様なデータソースから情報を統合して信頼性を高めています。複数の情報元を確認することで回答を多角的に判断し、より説得力のある情報として活用できるでしょう。

3. 具体的な使用例と実際に使ってみた感想

3.1 通常の使用画面

基本的な機能でも紹介したスクリーンショットは、実際の使用時の画面です。

検索入力のすぐ下に地球マーク🌐があり、こちらをクリックするとWeb検索機能をオンにしてChatGPTと会話することが可能です。スマートフォンアプリも同じように使えます。オンにしない場合でも、会話の中でWebを確認するように指示することでこの機能を使うことが出来ます。

先ほどの検索画面で情報元をクリックすると右側にヒットしたWebのリンク先が複数表示されています。

3.2 Google chrome(ブラウザ)版もあり

chromeの拡張機能としてsearch GPTを使用することもできます。今回は実際に拡張機能も使ってみました。

拡張機能を追加後。ブラウザ上部の検索枠にChatGPTを使うことが表示されていますね!こちらに入力すると、、、

自動的にChatGPTのページへ遷移、地球マーク🌐を押したまま検索した挙動になりました。

従来、ネット検索を行う時のように「〇〇_××_△△△」とスペースを入れる構文?で入力する必要がないのは複雑な情報が欲しいときには便利ですね。検索した情報をChatGPTに加工してもらうことも可能なので、今までのネット検索の方法(欲しい情報を検索、リンク先を1つずつ確認して、、、)のような使い方とは明らかに変わってきそうです。というかそのような使い方では十分に機能が発揮されなそうです。

ただ、ときどき以下のようにエラーが表示されるのは個人的にマイナスポイントですね。。。ブラウザの環境なども左右されているかもしれません。なぜかリンク先は表示されているので、回答のテキスト表示にエラーが出ているようです。ちなみにこのエラーの後に会話を続けると繰り返しエラーが表示されるため、改めてブラウザの画面から検索するか、新しくチャットを開始する必要があるみたいですね。

そのほか気になったポイントとして、「検索→テキスト生成」に時間が若干かかります。ストップウォッチで測定したところ5秒ほどでした。情報をまとめてくれるところを考慮すると、単純な情報の検索よりも1つ先の、検索した情報をまとめるところまで考えてテキストを入力するとより効果的かもしれません。いわゆるネットサーフィンは必要ないところまですでに来ているようには感じます。。

4. ChatGPT Searchは誰におすすめ?

生成AIとして、初めて触ったサービスがChatGPTだった、という方も少なくない中、今回のアップデートで追加された機能はより日常使いとして活用できるものに感じました。

ビジネスだけでなく、学生やそれ以外の一般ユーザーなど、より幅広い方に使いやすさを感じてもらえるでしょう。今後のアップデートでエラー表示やデザインなどはより使いやすく改善されてくるかと考えられますが、改善されることも踏まえて今後のサービス展開に期待です。

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